今回は「僕と地球を繋ぐ森」協定森林の中から、1月よりスタートしている「旧・窪川町大字秋丸ム谷続山」の
作業路作設状況をご報告致します。
今のボクモリは、いわゆる「緑の砂漠」が広がっている状態なのです。 これからここを間伐し、陽の入る明るい森林に変えるためには、 まず作業路を入れることから始めなくてはなりません。 作業路を通せば、木材の搬出はもちろん、作業全体の効率化にも繋がります。 ルートの選定は作業路の開設だけでなく、その後の間伐作業の 効率にも直結するので、重要なポイントと言えます。 経験と勘も要求される、まさにプロフェッショナルの仕事。 幹線路から支線を延ばします。 これだけでも、見違えるほど林内が明るくなりましたね! 間伐が進むと更に明るくなり、植生も豊かになるのです。 因みに「四万十式作業路」について解説しますと、従来の作業路工法は、 ①森林側の斜面を大きく切り崩して道を作る
②その際に出た土砂や伐採した木の根等をトラックで搬出する
というものが主流でしたが、「四万十式作業路」は、 ①少量ずつ斜面を切り崩す
②出た土砂と伐根をミックスして、谷側の「のり面」の盛り土にする というもの。
実はこの「ミックス」が、ミソで、これが根づくことで土砂崩れのリスクを抑えるだけでなく、植生回復を早めるというメリットもあるのです。更に、土砂の搬出等も無いことから、1m当り¥1,000~¥2,000程度の 費用で造成が可能なので、数万円かかっていた従来の工法に比べ、大幅なコスト縮小が図れ、労力も 少なくて済むのです。四万十式万歳!! 4月からスタートする間伐作業に向けて、今日も着々とその準備が進む四万十町。 その頃には、全長2㎞にも及ぶ明るい林道が、ここを通る計画となっています。 |